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イナバとナバホの白兎

 5月上旬にSPACの「イナバとナバホの白兎」を鑑賞しました。同作品は、仏国立ケ・ブランリー美術館開館10周年の記念委嘱作品です。フランスの文化人類学者クロード・レヴィ=ストロースの学説に基づいて創作されました。6月に初演されるのは同館内のクロード・レヴィ=ストロース劇場(今回はプレ上演という位置付けでした)。文化人類学の泰斗の母国でも、きっと盛大な喝采を受けるのではないでしょうか。(小)。

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下記、感想メモです。関係者の皆さん、間違っていたらごめんなさい。

・兎がワニを飛び越すときに、谷川俊太郎の古典「おならうた」が入っていた。
・ステージの上演部分と「舞台裏」部分、音楽隊の空間の仕切り(結界)が、縄や布を使ってとても上手に演出されていた。
・声を多用したポリフォニックな音楽に聞き入ってしまった。ちょっとラップのようなイントネーションもあった。
・スサノオの造形と演出に目がくぎ付けになった。
・レヴィ=ストロースをメタに登場させたシーンは本国できっと受けるはず。
・政治性はそれほど強くないのにアクチュアルな感じが漂っていた。同じ類型の物語を3回繰り返すパラレルを意識した脚本だから?

 観劇後の高揚感はなかなか薄れません。あと5回ぐらい見てもいいと思いました。

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