静岡新聞　文化生活部記者ブログ「くらしず」　紙面にプラス、こぼれ話いろいろ

　プロ顔負けの全幕オペラで知られる焼津中央高合唱部。今年も６月の公演に向けて準備は大詰めを迎えています。歌声が高らかに響く校舎を訪ねると、教室は本番さながらの緊張感。５月２５日朝刊「輝らっと部活ＤＯ！」で練習の様子を紹介しました。（宮）

　４２回目となる今年の演目はモーツアルト「フィガロの結婚」。準備は１年前からスタートしたといいます。オペラに３年間をささげる姿は、練習風景からすでにドラマチック。

　総合芸術といわれるオペラは、歌唱や演技、美術、演出など、活躍の場がたくさんあります。取材日には、舞台美術に使う木材が学校に届きました。ジャージー姿の男子がトラックから降ろし、せっせと校舎に運び入れます。男子に入部理由を聞くと「小学校の時に公演を見て」「中学時代の先輩に誘われた」などの回答がありました。いずれも「この部に入りたくて受験した」という声多数。

　オペラを愛する同志は男女問わず仲良しです。練習中の準備や片付けなど、ハキハキした様子は高校生の部活ならではでしょう。まさに青春を謳歌です。

　公演は焼津文化会館で４回あります。文化祭の一環としての公演が６月１１、１２日、有料の一般公演が１８、１９日。上演ごとに配役が変わるのも楽しみ方の一つ。何度も見てみたいです。