静岡新聞　文化生活部記者ブログ「くらしず」　紙面にプラス、こぼれ話いろいろ

　イタリアのミラノで開かれているデザイン展「第２１回ミラノ・トリエンナーレ国際展」のビデオコンテストで、静岡市駿河区出身の竹田悠子さんのアニメ作品が最優秀賞を受賞しました。

　富山県が出展した伝統工芸の鋳物をテーマにした約１分間のクレイアニメです。竹田さんは「日本人が風鈴や鐘の音を聞いたときに感じるわびさびを伝えられた」と喜んでいました。クレイアニメというと「ひつじのショーン」のようなあたたかみのある質感を想像するので、「わびさび」となかなか結びつかなかったのですが、作品映像を見て納得。１分間の短編ですが、鐘や風鈴の質感と風や波紋の動きが見事に表現されています。

http://triennale.movieco.it/vincitori/

　浜松市内で活動する建築家ユニット「ダジバ」も、同じくイタリアで開かれているベネチア・ビエンナーレ国際建築展で、参加した日本館のプロジェクトが表彰されたばかりです。県内出身者や県内関係者の海外での活躍を紙面で紹介できるのは、やっぱりうれしいです。