警察不祥事の実録 映画「日悪」
綾野剛さん主演の映画「日本で一番悪い奴ら」は、北海道警察で実際に起きたスキャンダルがモデル。前作「凶悪」で映画賞28冠に輝いた白石和弥監督が、再び実録ものに挑みました。(宮)
「凶悪」は、死刑囚の告白を受けた雑誌記者が、闇に葬られようとしていた殺人事件を暴くサスペンス。タイトルの通り凄惨な事件を扱っています。その描写は痛々しく、正視するのをためらいます。
今回の悪は、やらせ逮捕、拳銃購入、覚せい剤密輸など。犯人を挙げようとする熱意は、人一倍の正義感の裏返しでしょうか。綾野さんが演じているからか、主人公はむしろ好感を抱かせます。裏社会の捜査協力者とのやりとりはコミック風で、常軌を逸した言動は笑いも誘います。
「日悪」公開中ですが、次回作も注目です。
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