されどバッグ
皆さんは布製のトートバッグ、いくつお持ちですか。8月末のくらし面「学芸員ひと目ぼれ」コーナーでは、ヴァンジ庭園彫刻美術館(長泉町)の森啓輔学芸員に、美術館がデザインしたオリジナルトートバッグの魅力について教えていただきました。(岡)
森さんに紹介してもらったのは黒と生成りの2色。美術館名が入ったもの、タグだけ色を付けたものなどなど、10以上お持ちだそうです。掲載記事の写真には加えていませんが、スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館のバッグは、黒色に、あの特徴的な建物が描かれ、まちが付いていました。どれもバッグとしての作りは、シンプル。その中で、ワンポイントとなるデザインが主張しすぎず、生活になじむ美術アイテムとして溶け込んでいる印象でした。
色があせてもじわが付いていても、くしゃくしゃっとしていても、気になりません。使い込むほどに味わいが出る。手ぬぐいに似た感覚があります。美術館に行く楽しみがまたひとつ増えました。
ヴァンジ庭園彫刻美術館では11月29日まで、「生きとし生けるもの」展が開かれています。現代アーティストがつくりだした動物たち。細やかな彫り、見上げるほどの壁画。小さなカエルもウサギたちも存在感がありました。子ども向けのガイドは書き込めて、作品への理解を深める手がかりになります。同展に合わせて作られたトートバッグもあります。どんな図柄かは、鑑賞後のお楽しみに。
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