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「徳川の平和」の迫力

 県立美術館で「徳川の平和」展が開かれています。城外初公開となる京都・二条城の「松図障壁画」、生誕300年を迎えた伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」(前期展示)など、30周年記念展に懸ける意気込みを感じます。会期は11月3日まで(前期は10月10日まで)。(の)

徳川の平和.jpg

 「松図障壁画」は堂々とした松と金箔に圧倒される作品です。解説には「将軍の威容を想像させる役割を担う」とありました。もう一つ、「松に孔雀図壁貼付」も二条城に置かれた作品で、優雅な孔雀と迫力ある松の配置に目を奪われます。これらは入場してすぐ、第1章に展示されています。続く第2章は「諸人快楽ー徳川の平和の世に生きる」がテーマです。「洛中洛外図屏風」「江戸天下祭図屏風」は行列が描かれています。描写が細かく、ちょっと不思議なものも描かれていたりして見ていて飽きません。第3章にある「衆鱗図(しゅうりんず)」という魚類を描いた絵画が個人的にはお気に入りです。その辺りには花や鳥といった色鮮やかな絵画もあります。

若冲など.jpg 記念展を見終えると、引き続き収蔵品展「静岡ゆかりの近代画家」展も見られます。北川民次や野島青じ(漢字が出てこなくてすみません)、秋野不矩も展示されています。江戸絵画を堪能した後に、天竜地区やインドを描いた秋野作品も見られて感激しました。

近代画家.jpg

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