戦時中の孤児体験を通じて平和を訴え続けた作家、西村滋さんをしのぶ会が静岡市で営まれました。県内外から親交のあった約200人が参加し、西村さんとの思い出を振り返りました。(宮)
![くらし西村さん①.JPG](http://www.at-s.com/blogs/kurashizu/assets_c/2016/09/%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%97%E8%A5%BF%E6%9D%91%E3%81%95%E3%82%93%E2%91%A0-thumb-256xauto-180454.jpg)
ステージ脇には、代表作「お菓子放浪記」にちなんだエクレアが用意されていました。主人公シゲルのモデルは西村さん自身。求め続けたお菓子の味は、幸せと平和を象徴しています。
会場では貴重な生原稿を公開。文字に温かさがにじみます。
仲間との懐かしい写真も展示されていました。人を楽しませることが大好きで、女装や股旅姿の楽しい写真が山ほど。
しゃくれたあごにちなみ、「ありがとう、お月さん」と題した集い。思い出の品の中には、月の絵がついたネクタイやシャツもありました。
笑顔の陰に、常に壮絶な体験を忘れなかったことでしょう。平和への願いは、作品を通じていつまでも生き続けます。