静岡新聞　文化生活部記者ブログ「くらしず」　紙面にプラス、こぼれ話いろいろ

　静岡市葵区の「スノドカフェ七間町」で、七間町の振興策を話し合う「七間町ZONEミーティング」の初会合が開かれました。「新しい七間町界隈を創ろう」と、活気あふれる議論が交わされました。（小）

　会合には、町内の飲食店経営者や建築家、アーティスト、ダンサー、大学生ら約３０人が参加し、個々人が感じる町の魅力と課題を列挙していきました。グループごとの発表では、「七間町らしさを生かせばよい」という前向きな意見とともに「住人同士の密な連携がより必要」といった指摘も出ました。
　
　企画者の柚木康裕さんは、「大道芸ワールドカップin静岡」が静岡の街にすっかり定着したことや、明治、大正時代に大小の演芸場が七間町に集結していたこと、また昨年、若手劇団の拠点となる演劇スペース「このみる」が町内に開館したことを挙げ、「今、この場所だからこそ、パフォーミングアーツが力を持つ」と期待を込めました。
　
　リオ五輪閉会式の東京ショーでも、青森県の大学生による見事なパフォーミングアーツが披露されました。県文化財団も、障害者が参加するパフォーミングアーツの可能性に注目しています。２０２０年の東京五輪までに、どんな身体表現が七間町の街角で展開されるのか、とても楽しみです。