グラブの湯もみ型付け
真新しい革の匂いがする新品のグラブ。はめるだけで胸躍る半面、硬くて使いにくいのもまた特徴。そんなグラブを「戦闘態勢」にするのがグラブの湯もみ型付けです。10月3日の「ソノ仕事×コノ絶景」は、島田市のスポーツショップナインで職人の仕事を見せてもらいました。新品のグラブを、まずはバラバラにするところから始まります。(宮)
ひもを全部ほどき、グラブの親指部分に入っている芯を削るなど、ボールをつかみやすい「骨格」を作ります。再び編み上げる前に、ひもも柔らかくなめす感じ。
仕込みが済んだら湯に漬けます。柔らかくなったところで、型付けの仕上げです。
両手でもんだり、木づちで整えたり。ボールをつかむポケットの位置は、手のひらのほぼ中央、さらに進化すると薬指の付け根あたりになるそうです。ミットに当てるだけで捕球し、すぐさまつかんで送球するための形です。
来店したお客さんに聞いたら「試合では、つかむ暇があったら投げろ、です。プレー中に、グラブから取り出す0・1秒が、勝敗を左右するかもしれません」と詳しく解説してくれました。全国から発注があるというのも納得です。
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