超・消しゴムはんこ
先週21日夕刊のこち女面で、「消しゴムはんこアート」を紹介しました。消しゴムはんこのパイオニアでは、テレビ批評家のナンシー関さんが知られていますが、その魅力を日々の生活に広げ、また、親しみやすいカタチにされたのは、熱海在住の津久井智子さんではないでしょうか。その一端を垣間見せていただいた取材でした。一方、アーブル美術館の藤原心海さんも小学生離れした審美眼の持ち主。今後の活躍が楽しみです。(岡)
津久井さんのすごさを物語るのが、出版本の数。どれも親しみやすい、それていてアート感覚に優れたデザインが数多く紹介されています。アトリエにお邪魔したら、そのはんこの数に圧倒されました。倉庫にまだまだまだまだあるそうです。ご自身はとても謙虚で、「最近、作家と呼べる仕事が増えてきた」とおっしゃっていた言葉が印象的でした。
同じ紙面で紹介した静岡市の「文具館コバヤシ」では、津久井さんが考案されたスタンプインク「そらまめ」が売られていました。4色を細かく色分けできる優れもの。4色の選び方がまた絶妙でした。
心海さんは兄の天馬さんとともにユニットを組み、昨年は東京渋谷のパルコ・ミュージアムで展覧会を開いた注目作家です。代表作と言えば、コレ。
このフェルメール「『真珠の耳飾りの少女』の贋作」の目に見つめられたら...。4年前、心海さん、7歳の作品です。現代アーティストの会田誠さんは、アーブルのお二人の、有名絵画のエッセンスを捉える力を高く評価されています。周囲なんて気にしないで、独自路線をどんどん突き進んでもらいたいな。応援しています。
ということで、今年の芸術の秋は、消しゴムはんこを彫ってみてはいかがでしょうか。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/57740