茶の間の一騒動 SPAC「高き彼物」
県舞台芸術センター(SPAC)の新作「高き彼物(かのもの)」が静岡芸術劇場で上演されています。1970年代の川根町を舞台にしたホームドラマは、「これぞ静岡の茶の間」。特に前半はのんきなやりとりのカタログのようです。しかしそこはさすが選ばれた脚本。普通の人しか出てこない舞台から、次第に目が離せなくなります。(宮)
原作は、浜松市出身の劇作家マキノノゾミさんが学生時代の原風景を膨らませた戯曲。コンコルゲンのCMで毎日見る古舘寛治さんが演出を任されました。舞台美術は掛川市出身の劇作家宮沢章夫さん。どこに注目しても隙のない3時間です。元教師の家で起こる夏の一騒動という設定で、難しい部分はありません。演劇は初めてという人たちにも、大いに受けています。
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