風趣に富む古民家
昨日の24日夕刊くらし面では、古民家の風情を現代生活に生かす事例を紹介しました。紙面には載せられなかったのですが、建具にも日本家屋の美しさを
感じました。(岡)
日本の古く美しいものを見ると、背筋がしゃんとする気がします。姿勢を正して見上げると、
かわいらしい千鳥と靑海波のコンビ。浜松でおじゃました松原さん宅のリビングに飾られていた欄間です。
こちらは水屋だんす。いわゆる食器棚ですが、「水屋だんす」という響きがしっくりくるたたずまいです。
花の模様のガラス、下部分には網代模様が入った戸も、陰影が美しいです。
取材に協力いただいた松永設計(静岡市清水区)は、このほど世界的な権威のある賞を受賞された科学者のお宅も手掛けられたそうです。川根の古民家を移築されたそうで、確かに奥さまがインタビューを受けられていた背景は、シックな土間でした。
こちらは静岡市清水区の「桜橋minca」の正面。門扉をくぐり、庭を眺めながらアプローチを進むと、玄関があります。
縁側から。ヨガを主宰する金子さんはこの縁側で、読書したり、お昼寝したりして過ごしたそうです。陽だまりは温かいでしょうね。
2階の客間はより重厚感が漂っていました。かつては富士山も見えて、奈良の高名なお寺のご住職をお迎えしたこともあるそうです。
ただ風情があるというだけではなく、気候に即した建築技術の高さをあらためて感じた取材でした。その古民家を日本が誇る財産として大切に受け継いでいけたらと思います。
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