迫力の工程 陶芸センター
12月5日の「ソノ仕事×コノ絶景」は、藤枝市陶芸センターの館長を紹介。若手作家としても注目される前田直紀さんは、施設運営を背負う傍ら、自らの創作にも厳しく向き合います。(宮)
取材日に作っていたのは、華道家がイベントで使う花器の試作品でした。材料となる信楽産の粘土は約7㌔。ろくろに載せる前によく練って、空気を抜きます。
ろくろを回し両手を添えると、筋やくびれが瞬く間にできていきます。前田さんが力を入れると、筒状の粘土はまるで生きているように50センチほどまで伸びました。手元の作業の域を飛び出す迫力。内面を整えるのも大仕事です。
「陶芸は作る工程を見てもらうのも面白い」と前田さん。作家としての創作と共に、館長として愛好家のすそ野を広げていくことも力を注いでいます。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/58044