シェークスピアの悲喜劇「冬物語」
明日1月20日は二十四節気の大寒。そして21日からはSPACの新作「シェイクスピアの冬物語」が始まります。チラシによると「晩年のハチャメチャ悲喜劇。絶望の日々にも、大いなる癒しは訪れる!」とあります。「ハムレット」「マクベス」など四大悲劇とは、何やら趣が違う様子。SPACが定期的に挑む古典の名作、さて今回は。(宮)
冒頭、主役のシチリア王は、妻と友人の浮気を唐突に疑います。演出の宮城聰芸術総監督は、その状況に問いを投げ掛けます。「『なんでそんな急に?』と観客は納得できない。もともと無理のある展開なら、見せ方も独特な手法が合うのでは」。そこで宮城監督の代名詞ともなった「2人1役」の出番です。声と動きがかみ合わない人形劇のように、リアリティーの追求などもはや問題ではなくなります。
2人1役は必然的に、キャストの数が増えていきます。役が10あったら、俳優さんは20人必要という感じ。役のかけもちはあるにしても、SPAC作品の中でも出演者が最多レベルとなっていることは大きな特徴です。
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