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立川文都さんの形見 ソノ仕事×コノ絶景・落語家の笑福亭羽光さん

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5月1日の「ソノ仕事×コノ絶景」は、三島市在住の落語家・笑福亭羽光さんに話を聞きました。普段間近で見られない太鼓や扇子、手ぬぐいなど、落語にまつわるアイテムが気になり、羽光さんにいろいろとエピソードをうかがいました。(旭)

MZ2_0130.jpg客寄せのための「寄席太鼓」を奏でる「大太鼓」(奥)と「締太鼓」(手前)。この太鼓は羽光さん同様、東京を拠点にしながら上方落語を演じていた落語家・立川文都さん(2009年、49歳で没)の形見だそうです。文都さんは立川談春さんのエッセー「赤めだか」に登場した優しい前座仲間の「関西兄さん」と言えば、思い出す方もいらっしゃるでしょう。嵐の二宮和也さんが主人公の立川談春さん役を務めて話題になったSBSテレビのドラマでは、宮川大輔さんが文都(関西)さん役を演じていましたね。

羽光さんにとって、文都さんは大学の落語研究会の先輩。東京の落語家に混ざって、上方言葉でやる苦労をお互い相談し合っていたそうです。羽光さんは、「太鼓を自前で持っている落語家はそうはいないです。文都師匠は寄席の雰囲気を大切にしていたんでしょうね」としのんでいました。

MZ2_0028.jpg扇子と手ぬぐいについても聞きました。高座扇子も上方の物(左)は、たたいて音を出すためか、講談で使う「張り扇」のような、少し大きめの物を使うのだそうです。記事でも紹介した「小拍子」とともに、見台に打ち付けるためか、少し傷みもありました。

高座で使う手ぬぐいは、他の落語家や芸人の物を使うのがならわし。手ぬぐいは二つ目、真打ちに昇進した時や、襲名した時、正月のあいさつ回りの際に作ります。今回羽光さんが持ってきていたのは、太神楽師の鏡味よし乃さんと、落語家の三遊亭ふう丈さんの物でした。複数持ってくるのは、着物の色や噺の雰囲気に合わせられるようにするためとのことでした。

DSC_6222.JPGちなみにご自身の手ぬぐいは、デザイナーの奥さまがデザインされた物。「羽」根が「光」る...と、ホタルがモチーフです。羽光さんは「本当は、ホタルはお尻が光るんですけどねぇ」とオチを付けてくれました。

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