「日々努力」の王進さん
26日付朝刊「ワタシ、シズオカ人」で袋井市在住の書道家、王進(おう・しん)さんを紹介しました。王さんの作品は、どんなに忙しくても練習を欠かさない「日々努力」の人柄がにじみ出る書でした。(の)
楷書に始まり、草書、行書、隷書、そして篆書(てんしょ)の5書体を自在に描きます。紙面では篆書作品を一つ載せましたが、もっと大きな作品だと、その優しさや力強さ、そして端正な印象がより強く感じられると思います。教室には、初心者から書道教室の先生、書道での進学を目指す生徒さんが、王さんが指導する講座に通っています。少人数だらかこそですが、一人ひとりに手本を書いてみせ、書いている最中も見守り、筆の持ち方や書き順も直します。筆者も書道を習いましたが、こんなに丁寧に教えてもらっただろうか、と思ってしまいました。そして、口調は優しいですが、結構厳しい。それは、筆の運びや字を見れば、練習の有無も分かってしまうからです。
とはいえ、教室にピリピリした雰囲気はなく、穏やかにそれぞれが書に集中していました。筆は親指、人差し指、中指の3本で持ちます。昔の話で正確に思い出せませんが、自身は薬指も添えていたと思います。また、筆を持つ位置もこれほど上の方ではなかったと記憶しています。これは手の力が抜けるから、が理由だそうです。年内に個展を開くそうで、今から楽しみです。
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