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遠鉄30形 鹿島の花火で最後のご奉公?~しずおか駅舎探訪(5)西鹿島駅

西鹿島駅①.JPG
7月13日付夕刊「旅食」の「しずおか駅舎探訪」。5回目は遠州鉄道(遠鉄)と天竜浜名湖鉄道(天浜線)の乗換駅・西鹿島駅です。今回は、遠鉄の鈴木幸夫駅長が案内人です。(旭)

西鹿島駅②.JPG(画像を一部加工しています)
紙面でご紹介した「鹿島の花火」の日に開く「秘密の出口」ですが、写真を掲載できたのはホーム前方にある1カ所だけ。記事中にもあったもう1カ所のホーム後方(新浜松寄り)の出口がこの写真です。こちらは知らなければ、本当に分からない「ただの柵」です。

紙面ではご紹介しきれませんでしたが、実はもう一つ、鹿島の花火の日に登場する「秘密の通路」があります。それは天竜浜名湖鉄道の出入り口。通常は、遠鉄も天浜線も改札口は共通ですが、鹿島の花火の日は、改札を分離します。
西鹿島駅のホームは、駅舎に接していて通常遠鉄の電車が発着する1番線、主に遠鉄の業務用に使われる2番線、天浜線の専用ホームの3番線の3本が地下通路でつながっています。

西鹿島駅③.JPG花火の当日、天浜線から降りた客は、3番線から2番線へ誘導されます。そしてホームを端から端まで歩き、通常閉まっている柵(写真)が開かれたところから、車庫を通り、駅の北側の臨時改札口まで向かいます。鉄道ファンには、こちらの方が興味をそそるのかもしれませんね。

鈴木駅長が記事で「微妙な操作が必要だった」と振り返っていたのは「旧型車両」というのは、30形のこと。現在、2編成だけが残り、新浜松駅や西鹿島駅で〝お休み〟しています。30形は現在主力の1000形、2000形とは機構が違うため、つなぐことができません。
30形のうち、「モハ25―クハ85」の編成は「吊り掛け式」と呼ばれる昔ながらの駆動機構を採用しています。そのため、独特なモーター音が床下から響いてきて、鉄道ファンの人気も高いです。実は、(旭)は高校時代、遠鉄で通学していました。いつも乗る列車は、この30形が担当。3年間、本当にお世話になった車両です。

西鹿島駅④.JPGこの「モハ25―クハ85」の「パートナー」が「モハ51―クハ61」。西鹿島駅で休んでいました。30形の中でも、外観が他の車両と違う、1編成しかない〝珍車〟です。この編成は「吊り掛け式」ではありませんが、他の30形とつなぐことが可能です。
現在は「予備車」扱いでほとんど走っていないこの2編成。そろそろ引退も近いのだとか。「モハ25―クハ85」の編成は7月15日~8月26日までの毎週土曜日、臨時運行されます。鹿島の花火当日も土曜日。「最後のご奉公」の一コマになるかもしれません。

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