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乗客もA3000形も見守る「ロダン像」~しずおか駅舎探訪(6)静岡鉄道・県立美術館前駅

県立美術館前駅①.JPG
7月20日付夕刊「旅食」面の連載「しずおか駅舎探訪」。7回目は静岡鉄道の県立美術館前駅です。駅ビルも線路をまたぐ特徴的な建物。案内人は1986年の同駅開業にも携わった技術畑のベテラン社員・伊藤義春さんです。

県立美術館前駅②.JPG県立美術館前駅③.JPGホームにあるロダンの「考える人」と「接吻」のミニチュアレプリカ像は、2001年の県立美術館開館15周年を記念してホームに置かれました。
新静岡行きの上り線ホームでは「考える人」、新清水行きの下り線ホームでは「接吻」が、乗降客を見守ります。

県立美術館前駅④.JPG設置場所は、ホームの真ん中辺り。「考える人」と「接吻」が線路を挟んで向かい合っています。「防犯上は改札口の辺りに置くのがいいのでしょうが、ホームで電車を待つより多くのお客さんに見てもらおうと考えました」と伊藤さん。
県立美術館前駅は、1986年開業と静鉄で一番新しい駅です。当時、静鉄にとって駅の新設はおよそ半世紀ぶりの作業。当時、土木技術者として関わった伊藤さんは「電車を動かしながらなので、作業はほとんど夜。ご近所の皆さんには、ご迷惑をおかけしました」と振り返ります。その一方で、「自分が計画した物が形になるのは、やりがいを感じました。このように皆さんに大切に使ってもらい、うれしいです」と利用者に感謝します。

県立美術館前⑤.JPG日中は6~7分置きに走る静鉄電車。取材中、何本もの電車が通っていきました。中には最新形「A3000形」の赤色の最新車両も。
電車が到着する度、ホームのスピーカーから流れる自動案内放送を聞いていると、伊藤さんが「実は、新清水行きの案内は男性の声、新静岡行きの案内は女性の声で全駅統一しているんです」と教えてくれました。統一した理由は、視覚障害者の方が分かりやすいようにとのこと。
知っていれば、誰もが乗る電車を間違える「うっかりミス」を防げそうですね。

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