伊豆急の豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」~バックヤードに隠れた水戸岡鋭治さんの「もてなしの心」
8月6日付の「YOMOっと静岡」は、7月に運行を開始したJR横浜駅と伊豆急下田駅を結ぶ豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」を取り上げました。(旭)
列車は、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けたことで知られる水戸岡鋭治さんのデザイン。木材を多用した内装や、フランス更紗(さらさ)やステンドグラスなど、鉄道車両では使われてこなかった素材を大胆に使う車内は、水戸岡さんらしさが詰まっています。私自身、普通車の座席にも本革を使った博多と長崎を結ぶ特急「かもめ」など、水戸岡さんデザインの車両にいくつか乗ったことがありますが、「豪華さ」は群を抜いている印象を受けました。
豪華さだけでなく、水戸岡さんの「こだわり」が感じられたのは、この荷物スペース。カーテンで仕切られ、乗客が入ることはないのですが、なぜか鏡が付いています。「サービスクルー」と呼ばれる客室乗務員によると、荷物をスペースに収納した際、乗客に見られない場所でクルーが身だしなみをチェックできるように水戸岡さんが設けたのだそうです。バックヤードに隠れた水戸岡さんらしい「もてなしの心」を感じました。
8月は運休の「ザ・ロイヤルエクスプレス」。7月は、周辺の住民も各地でお迎え・お見送りし、にぎわったようです。横浜を起点にした伊豆での1泊プランが主で、列車に乗車するだけのプランも熱海駅での乗車・下車はできず、静岡県中西部に住んでいる人はやや利用しにくいですが、いつかそんなコースもできることを期待したいですね。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/59749