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JR東海とJR東日本 「境界駅」の2人の駅長~しずおか駅舎探訪(8)熱海駅

熱海駅①.JPG8月10日付夕刊「旅食」の連載「しずおか駅舎探訪」。8回目は、昨年11月の駅ビル「ラスカ熱海」の開業に合わせて、駅前の雰囲気も一新された熱海駅。今回は熱海駅の〝2人の駅長〟JR東日本の宮原智子駅長と、JR東海の宇田川秀明駅長が案内役です。(旭)

熱海駅②.JPG紙面でもご紹介しましたが、これがJR東日本とJR東海の境を示す標石。在来線側から行くと、新幹線との乗り換え改札に向かう階段を上る直前、右側の壁の下方にあります。私も今まで何度も通った場所ですが、気付きませんでした。標石をほぼ境に、床の色が変わっているのも、機会があったらぜひ確認してみてください。

熱海駅③.JPG今回の記事のテーマだった「2人の駅長」。JR東日本の宮原駅長は観光列車「伊豆クレイル」の計画に関わるなど、観光関連の業務に携わってきた方。一方、JR東海の宇田川駅長は、新幹線畑一筋。両社の駅の個性も、2人の経歴から垣間見えます。
ご紹介したように、熱海駅のように新幹線と在来線でJRの管轄が分かれている駅には、JR両社にそれぞれ駅長さんがいます。駅を全て挙げると...
東京、品川、小田原、熱海(以上、JR東日本とJR東海)、米原、京都、新大阪(以上、JR東海とJR西日本)、小倉、博多(以上、JR西日本とJR九州)の9駅。
「あれ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。意外なことに新横浜駅は、駅長はJR東海の駅長1人だけ。在来線側のJR東日本に駅員さんはいるものの、「駅長」の肩書を持つ人はいないのだそうです。
近年は新幹線開通と同時に、在来線が第3セクター鉄道に移管される例も増え、JRと第3セクター鉄道それぞれに駅長がいるケースも出てきています。

熱海駅④.JPG2人の駅長さんに案内されている間に気付いたのが、改札口の上に掲げられた列車の発車時刻案内板。左側はJR東海仕様の案内板、右側はJR東日本仕様の案内板です。一つの改札口に、別の会社の案内板が並ぶ例は少ないのではないでしょうか。
在来線と新幹線で管轄が違う駅の場合、改札口もそれぞれあるのが通常。しかし、熱海駅の改札口は一つだけ。列車に乗ろうとすると、必ずこの改札口を通らなければいけません。この光景も、熱海駅ならではかもしれませんね。

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