シソンヌ・長谷川さんの実家のマッチも! 百花繚乱「広告マッチ」の世界
8月24日付夕刊の「くらしプレミアム」は、喫茶店や飲食店で見掛けることが少なくなった「広告マッチ」を取り上げました。色とりどりのマッチがずらり並んだ姿は、圧巻です。(旭)
紙面でお話を聞いたのは、収集家の浜松市の鈴木智香さんと阿部直子さん。お二人に県西部のお店を中心にしたコレクションを並べていただきました。
浜松出身の(旭)には、なじみ深い店がほとんど。お二人と「あの店ってこんなマッチあったんですね!」「この店、あの通りにありますよね!」と取材しながら、驚きと懐かしさに浸ってしまいました。
コレクションの中には先日、芸人さんたちが集う某トーク番組で話題になっていたお笑いコンビ「シソンヌ」の長谷川忍さん(浜松市出身)の実家「網代寿し」のマッチも(上の写真の右端にあります。見つけられますか?)。
製作会社の立場からお話をうかがったのが、「オオバマッチ」の看板を掲げる沼津市の大場素陸商店。社長の大場公嘉さんに、奥の倉庫からいろいろと昔のマッチを出していただきました。
特大の箱に入ったマッチは、伊豆の某旅館と、某生命保険会社が作ったマッチ。箱の中には100本以上のマッチが入りそうです。旅館のロビーや宴会場、会社の応接室などに置かれたのでしょう。オフィスの中も禁煙が普通の今、箱に入ったマッチ以上にこのサイズは見掛けなくなりましたね。製作したサンプルの中をのぞくと、たばこの包装フィルムに挟めるようになったブック型のマッチも。お店も広告効果を狙って、あれこれ考えた時代があったようです。
紙面の都合でご紹介できなかったのが、全国チェーン「コメダ珈琲店」のマッチの写真。こちらは阿部さんのコレクションです。紙面でもご紹介した通り、今は表紙を開くとメモ欄があります(右)。左側は旧バージョン。阿部さんによると、ここ10年ほどの急速な全国展開に合わせるように、「見る度に店名が入る余白がなくなっていった」そうです。
元気な店にも健在な「喫茶店のマッチ」は、まだまだ変化を楽しむことができそうです。
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