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藤枝駅の「フランドル積み」と東京駅の「小口積み」を比べてみました! 駅長さんは急行「東海」のラストラン運転士!~しずおか駅舎探訪(10)藤枝駅

藤枝駅①.JPG更新が遅れてしまいましたが、8月24日付夕刊「旅食」の「しずおか駅舎探訪」第10回は藤枝駅。駅長の岩崎孝章さんが案内人です。

藤枝駅②.JPG紙面でご紹介した「油庫」は、藤枝駅の1番線ホームにあります。通常、列車が入る2・3番線ホームから見ると、こんな感じで眺められます。
藤枝駅③.JPG1番線は朝の1日2本、土休日は1本しか列車の発着がありません。岩崎駅長によると、「ホームライナー静岡」を先に行かせるために、普通列車が1番線に止まるのだとか。それ以外の時間は通常、1番線ホームには降りられません。ご注意を。

藤枝駅④.JPG1番線ホームに入れていただき、油庫に迫ります。掲げられている資産標は「M(明治)22年」!なかなかお目にかかれません。
藤枝駅⑤.JPG傍らには、案内看板もあります。
藤枝駅⑥.JPGレンガの部分をアップで。これが、レンガの長手と小口を交互に積み上げる「フランドル積み」。明治初期まで主流だったそうです。

藤枝駅⑦.JPGでは、「レンガ造りの鉄道建造物」というと、すぐに思い浮かぶ東京駅の丸の内口駅舎はどうでしょう?
藤枝駅⑧.JPG先日、東京駅を訪れた時に撮影してみました。東京駅は小口だけを交互に並べる「小口積み」です。
ただ、調べてみると、構造部分は長手だけの段と小口だけの段を交互に積んでいく「イギリス積み」で、これは一種の「化粧レンガ」なのだそうです。東京駅の開業は1914(大正3)年。この頃には、どちらにせよフランドル積みは主流ではなくなっていたようです。

藤枝駅⑨.JPG私を案内してくれた岩崎駅長は7月に赴任したばかり。これまでは富士川駅長などを務めてきました。藤枝駅での勤務は、静岡駅員だった若手時代に応援で来て以来。「当時はまだ国鉄の頃。手荷物の窓口の応援によく来ました」。民営化から30年、小荷物輸送廃止から31年。国鉄時代を知るJR社員も少数派になってきているようです。
実は岩崎駅長は、1996年に廃止(特急に格上げ)された東京と静岡を結ぶ急行「東海」号のラストランの運転士を務めたそう。「運転士は3年しかやっていなかったのに、メモリアルな役目を務められた」と誇らしげな表情。ひょっとしたら、「撮り鉄」のアナタの写真に写り込んでいるかも知れませんね。

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