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全国初の「新幹線自動改札機」 駅員手作りのPR動画も~しずおか駅舎探訪(15・完)JR東海・静岡駅

 6月8日からスタートした毎週木曜の夕刊「旅食」面の連載「しずおか駅舎探訪」。10月12日の第15回でついに"終着駅"に到着。終点となったのは、県内で最も利用者の多い駅、JR東海・静岡駅です。(旭)

静岡駅②.JPG 今回、取り上げたのは、駅の新幹線口にある自動改札機。静岡駅には1997年6月に導入されましたが、新幹線用の自動改札機としては、なんと全国初だったのです。
ちなみに、県内で初めて自動改札機が導入されたのは、1992年9月の静岡鉄道の新静岡駅など5駅。JR東海は1992年11月、浜松駅などの在来線口から導入されました。JR静岡駅への導入は翌12月。今からちょうど25年前の話で、この後、急速に県内の駅に自動改札機が普及したことを気付かされます。

静岡駅③.JPG 当初は切符を通すだけの自動改札機でしたが、現在は「TOICA(トイカ)」や「Suica(スイカ)」などのICカード乗車券で乗り降りする人も多いでしょう。現在、新幹線用としては3世代目の新幹線の自動改札機にも、ICカードの読み取り部分が付いています。新幹線にネットで予約でき、割引などもある会員制サービス「エクスプレス予約」ユーザーの専用ICカード「EX-IC」を利用する際には、ここにタッチします。出張などで使うサラリーマンの方も多いことでしょう。

静岡駅④.JPG このICカード乗車券が読み取れるシステムを生かして、通常の「TOICA」などでも新幹線に乗れるサービス「スマートEX」が9月30日からスタートしました。エクスプレス予約会員のような、ヘビーユーザーではなく、時々しか使わないライトユーザーの方たちにも、手軽にICカードで乗ってもらえるようにするサービスです。ネット上でクレジットカードと使うICカードを登録し、ネットやスマホで予約すると、利用できます。

静岡駅⑤.JPG そのサービスのPRに立ち上がったのが、助役さん曰く「静岡駅の精鋭たち」。日頃、駅の改札や、きっぷ売り場で業務を行う30~40代の中堅社員さんたちです。
車で出掛ける人が多い静岡県内は首都圏などに比べると、ICカードの普及率は低いそう。特に通勤通学で電車を利用しない人は、特にその傾向が強いようです。そこで6人はまず、ICカード乗車券の普及を狙い、JR主催のウォーキングイベントや、静岡まつりなどで販売したそうです。
静岡駅⑥.JPG さらには、サービスをPRするアニメ動画も制作しました。現在、静岡駅の切符売り場で販売されています。かわいらしいTOICAのひよこのキャラクターが、使用方法を紹介してくれています。

 4カ月余りにわたって掲載してきました「しずおか駅舎探訪」、いかがでしたでしょうか? 私自身、新たな発見ばかりの取材で、原稿を書くのが楽しい連載でした。
つい、通り過ぎてしまうことも多い駅。行楽の秋、「駅を訪ねる旅」も選択肢に加えていただければ、幸いです。またいつか、どこかの「鉄分多め」の記事でお会いしましょう。

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