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無数の原酒から同じ風味のウイスキー キリンディスティラリーの田中城太さん

 12月4日の「ソノ仕事×コノ絶景」は御殿場市へ。「キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所」は、富士山の伏流水を使ったジャパニーズウイスキーを製造しています。さまざまな原酒のブレンド方法を決める責任者「マスターブレンダー」の田中城太さんは、洋酒業界の権威「アイコンズ・オブ・ウイスキー2017」で世界最優秀賞に輝いた巨匠です。(宮)

くらしウイスキー①.jpg

 工場内にある無数のたるには、それぞれ熟成が進んだウイスキーの原酒が眠っています。熟成の方法や期間などによって、そのタイプは実にさまざま。ブレンダーは調合比率を正確に定めるため、アルコール度数を同一にしたサンプルの風味や香り、色などを確認していきます。熟成に長い歳月をかける原酒は、使える在庫に制約があります。限られた原酒から、常に同じ風味をつくり出すのがブレンダーの使命です。

くらしウイスキー②.jpg 調合する部屋「ブレンダー室」の棚には、世界中の洋酒のボトルがずらり。いわゆる研究室と言うには、ただならぬ気品が漂っています。世界の代表的な市販品は、原酒の状態を評価する上での指標にもなるようです。

くらしウイスキー③.jpg ブレンダーは、ブランドの味を守るだけでなく、新しい味を創造することも大切な仕事。日頃は日本酒やワイン、焼酎、コニャック、ラム酒、ビールなど、幅広く酒をたしなむという田中さん。あらゆる酒への関心が、複雑な風味の実現に一役買っていそうです。

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