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ほんのり甘み 引佐で採れた「山のハーブ」クロモジ茶~「地域おこし隊推薦 里でホレたこの逸品」2

クロモジ茶①.JPG 県内の地域おこし協力隊員が、地域で出合った逸品を紹介する「地域おこし隊推薦 里でホレたこの逸品」。12月7日付夕刊「旅食」に掲載した第2回は、浜松市の地域おこし協力隊「山里いきいき応援隊」の隊員で、浜松市北区引佐町で活動する小林成彦さんが「クロモジ茶」を紹介しました。(旭)

クロモジ茶②.JPG取材した日はクロモジ茶が販売されている「たざわの里直売所」の年に1度のお祭りの日。地元のNPO法人「ひずるしい鎮玉(しずたま)」や、地域の女性でつくる「ほたるの会」、北区内のカレー店や菓子店などがブースを並べていました。車で数分走れば愛知県という場所のため、愛知県内のナンバーの車も多く止まっていて盛況でした。

クロモジ茶③.JPG クロモジ茶は「ひずるしい鎮玉」が生産しています。「ひずるしい」は方言で「まぶしい」という意味。鎮玉は田沢地区や、大河ドラマで知られるようになった「久留女木の棚田」がある地区を含む、かつての村の名前です。廣瀬稔也事務局長(左)と小林さんに商品を持っていただきました。
 廣瀬さんによれば、クロモジの葉を収穫するのは、静岡・愛知県境に近い引佐町田沢地区の標高約600メートルの山。NPOのメンバーが山に入り、クロモジの葉を手摘みしていきます。生葉は1カ月ほどかけ、地元のお母さんたちが乾燥させます。パッケージは、地元企業のデザイナーさんがデザインしたおしゃれなもの。思わず、手に取ってしまいます。
 煎じると、ほのかに甘い香りと味がします。「クロモジ」という名前から受け取るイメージとは違い、イメージがすっきりしています。
 一昨年から、浜松市街地でのイベントなどで試験的に振る舞い始めたところ、好評に。昨年から商品化に踏み切りました。廣瀬さんや小林さんによると、「お茶」というイメージで飲む高齢者からよりも、「ハーブティー」として捉えてくれる若い世代に人気があるそうです。

クロモジ茶④.JPG たざわの里直売所には、クロモジ茶だけでなく、ドクダミやクマザサ、スギナなど、さまざまな野草が並んでいます。いずれも1袋100円~200円程度です。 この日はそのほか、ミカンや柿なども並んでいました。

 小林さんは東京農大在学中から「緑のふるさと協力隊」として、引佐町に1年間移住。その縁で、浜松市の山里いきいき応援隊として2015年から活動をしています。この日もたざわの里まつりに集まった地元の多くの人から声を掛けられ、すっかり「引佐の人」という印象でした。来年6月の任期終了以降も、引佐町に住み続けたいという小林さん。今後の活動も楽しみです。

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