樹脂粘土に命吹き込む。 立体造形作家・川内ゆうじさんの粘土人形
29日付朝刊「ソノ仕事×コノ絶景」は、立体造形作家の川内ゆうじさんを紹介しました。取材で訪れたのは、県立大学すぐ近くにある川内さんのアトリエ、「アトリエサンゴ」です。(柏)
店内は「おもちゃ箱をひっくり返したような」という表現がピッタリの空間が広がります。川内さんがこれまで手掛けてきた樹脂粘土で作った人形の数々です。
こちらは、10年前から制作を担当している呉服町名店街(静岡市葵区)のイベント「夜店市」のポスターとうちわ用人形です。実は夜店市のポスターとうちわには、2017年を除き毎年登場している男の子と女の子がいます。少しずつ成長してきた2人が2018年は復活する予定とのこと。どんなデザインになるのか乞うご期待です。
こちらはオリジナル作品。間近で見ると背景も丁寧に作り込まれているのがよく分かります。「目線や姿勢、人形の立ち位置など、ほんの数ミリの違いで見えるストーリーが違ってくる」と話す川内さん。迷った時は「自分に無い感性を持っている」と信頼を寄せるパートナーの浜口ゆうりさんの意見を求めます(奥が浜口さん)。
アトリエでは普段、子どもたちがアートに親しむ図工教室を主宰する2人。決まったカリキュラムはなく、絵を描いたり粘土で好きなものを作ったり。「何にも縛られず、自由に作りたいものを作る教室です」と浜口さん。学校とは違ったアプローチでアートをのびのび楽しめる場を提供していきたいそうです。
紙面でも触れたクレイアニメーションの制作のほかに、最近は静岡県の「ふじのくに移住ポータルサイト」のキャラクター、ダモンデ教授の制作も手掛けています。
紙面から見られる動画では、アトリエサンゴのキャラクター、かえるの「ケロ」の顔を作る様子が見られます。川内さん本人のナレーション付きです。ぜひお楽しみください。
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