不思議かわいい独特の姿に癒やされる。エアプランツのブーム築いた第一人者
5日付朝刊「ソノ仕事×コノ絶景」は、東伊豆町にある熱川バナナワニ園の学芸員、清水秀男さんを紹介しました。園名通り、バナナをはじめとする熱帯植物やワニの飼育展示が見どころの同園ですが、それ以外にも日本有数の品種の多さを誇る展示植物があります。(柏)
土に根を下ろさず、樹木や岩などに着生して育つことから、「エアプランツ」とも呼ばれる熱帯植物「チランジア」。その魅力と育て方を実践経験に基づいて本にまとめた清水さんは、国内でエアプランツの魅力を広めた第一人者です。。取材で入れていただいた温室を含め、現在同園では約300種類のチランジアが展示されています。キモカワイイともちょっと違う不思議なかわいらしさに、エアプランツ&多肉植物の栽培歴、かれこれ約20年の私は、完全にノックアウト。ついあちこちの鉢に目移りしてしまいました。
業務を行う研究室にも案内していただきました。この部屋の窓辺は、清水さんのお気に入りのコーナー。主役は「植物探訪の楽しみを教えてくれた師であり友人でもある」と尊敬するメキシコ人プラントハンター、アルフレッド・ラウー氏の名を冠する多肉植物「エケベリア・ラウーイ」です。
ひときわ目を引く白粉をまとった株は、ラウーさんとの友情と同じく、長い年月をかけて育んだ宝物。葉ざしで株を少しずつ増やしています。
現在、国内でチランジアの栽培で著名な生産者や育種家は、清水さんが執筆したチランジアの専門書を見て、チランジアの魅力を知り、今の道に進んだと彼らの著書の中で話しています。「それだけで自分がやってきたことに意味があったのかなと思います」と静かに語ってくれた姿が印象的でした。
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