温泉熱が育んだ完熟の甘み 南伊豆町・扇屋製菓のメロンのショートケーキ~「地域おこし協力隊推薦 里でホレたこの逸品」9
3月1日付夕刊「旅食」の「地域おこし隊推薦 里でホレたこの逸品」。今回は南伊豆町の地域おこし協力隊員、鏑木章裕さんに同町下賀茂にある「扇屋製菓」の「メロンのショートケーキ」をご紹介いただきました。(旭)
扇屋製菓は、下賀茂温泉の温泉街の一角にある創業約90年の老舗。4代目の渡邊淳也さんによると、昔は店の前の通りに肩が触れ合うほど温泉客が歩いていたのだとか。
お店に入ると、店内はメロン一色。それもそのはず、看板商品の「メロン最中(もなか)」は1955年から販売している息の長い商品。大半の商品がメロンを使った商品です。
紙面でご紹介した「メロンのショートケーキ」(1個500円)は、昨年登場した店の中では比較的新しい商品。お店の近くにある「さとう温泉メロン」のメロンをふんだんに使っています。実は南伊豆町は、日本初の温泉熱を使った温室メロン栽培発祥の地。かつては複数の農家が栽培していましたが、現在は「さとう温泉メロン」1軒だけだそうです。
私もいただきましたが、よくある「メロンフレーバー」の味や香りではなく、本物の完熟メロンそのものの甘みが味わえます。スポンジに挟まれた生クリームの中にも、メロンの果肉が。渡邊さんが「メロンそのままのおいしさを大切にした」というのも納得です。
店ではショートケーキが人気だそうですが、渡邊さんは「僕はタルト(注:1個450円です)がもっとメロンが味わえていいと思うんだけどね(苦笑)」とのこと。明るいご主人との会話も楽しいです。
メロンのショートケーキやタルトは、店頭販売だけですが、メロンロールなどは、冷凍でお取り寄せもできます。ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
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