ソニーのレコード29年ぶり自社生産 アナログの音を守る大井川工場
19日の朝刊「ソノ仕事×コノ絶景」は、焼津市にあるソニーのレコード工場におじゃましました。ソニーDADCジャパン大井川工場では、89年に休止していたアナログレコードの自社生産が再開しています。(宮)
お話を聞かせてくれたのは、品質管理スタッフの望月大さん。アナログ的な聴こえ方が重要なレコードの音質を守るため、試聴室で原盤と複製盤を聞き比べていました。広い工場内でさまざまな工程がありますが、ノイズの有無の検査では、ストップウオッチを手にヘッドホンを装着。雑音を確認したら、曲の何分何秒のところにあるのか、原盤にもあるのかなど、細かくチェックしていました。
プレスしたレコードは1日冷まして、傷や汚れを確認して保護袋へ。大井川を挟んだ吉田町の工場でジャケットに入れて出荷します。
再開第1弾として、21日に大滝詠一さんとビリー・ジョエルさんの2タイトルがを発売されます。82年にソニーが世界初のCDを出した時のアーティストでもあります。近年、レコード鑑賞のスタイルは新たな脚光を浴び、安くて高性能なプレーヤーもあちこちで見掛けるようになりました。ジャケットから取り出してターンテーブルに載せるという、一連の手順を味わう若者が増えているというのもうなずけます。
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