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ミルクの風味豊かな、朝霧牛乳で作るフレッシュチーズ。ペルー出身のチーズ職人 ジャン・ガルシアさん

26日付朝刊「ワタシ、シズオカ人」は、ペルー出身のチーズ職人、ジャン・ガルシアさん(静岡市清水区)を紹介しました(柏)。

ペルーで父親と牧場を営んでいたジャンさんが、母国の経済状況が理由で、日本に出稼ぎに来たのは19年前。その数年後に兄を頼って弟のフレディさんも来日します。フレディさんが趣味として作っていたチーズが、やがて2人の運命を大きく変えました。

2人が試行錯誤の末、作り出した「ケソフレスコ」(スペイン語でフレッシュチーズという意味)は、南米ではポピュラーなチーズです。一見お豆腐のように見える真っ白いチーズで味わいもサッパリしています。独特なのは食感で、シコシコした感じです。驚くのはミルクの風味が濃いことで、一度食べると「もう一度食べたい!」と思う独特の味わいです。

2人IMG_6616.jpgIMG_6614.jpg2人がこだわったのが、原料の牛乳です。「いろいろな産地のものを試したけれど、ほかの牛乳は考えられなかった」と言うくらい、ほれ込んだ朝霧牛乳。仕入先が決まるまではいろいろな苦労もされたそうです。朝5時に朝霧高原で農家から直接仕入れる新鮮なミルク。朝7時に作業を始めて作業が完了するのは、大体夕方5時頃になるそうです。「みんなが想像するより大変な作業ですよ」話すとジャンさん。一度に大量に作るので、牛乳と酵母を混ぜる力作業だけでなく、細かい温度や時間の管理など、いったんチーズを作り始めると全く気が抜けません。

ガルシア6.jpg丁寧に手作りされたチーズの評判は口コミで人気となり、今では市内の人気レストランや居酒屋のほか、県外の南米料理の店などにも少しずつ取引先が増えています。ミルクの風味が濃いこのチーズの持ち味を生かしたサラダやトマト&バジルを添えた「カプレーゼ」のほか、天ぷらやフライなど揚げものメニューにして提供する店も多いそう。七間町にある弟フレディさんが店主をつとめるペルー料理が味わえるバー「FiestaGarcia(フィエスタ ガルシア」でも「焼きチーズ」などが味わえます。

清水区港南町にある工場(JF食品)ではチーズの直売は行っていませんが、購入できる取り扱い販売店がHPに掲載されています。興味のある人はチェックしてみてください。

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