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子どもを思う素朴な健康おやつ お母さん手作りの菓子「ごまちゃん」(浜松市天竜区佐久間町)~「地域おこし協力隊推薦 里でホレたこの逸品」12

ごまちゃん①.JPG 3月22日の夕刊「地域おこし隊推薦 里でホレたこの逸品」は、浜松市天竜区佐久間町の女性グループ「パンプキン」が作る素朴なお菓子「ごまちゃん」をご紹介しました。
 案内人は、浜松市の地域おこし協力隊「山里いきいき応援隊」で佐久間地区を担当する小川祐希さんです。(旭)

ごまちゃん②.JPG 小川さんと待ち合わせたのは、JR飯田線の佐久間駅。以前「しずおか駅舎探訪」でも紹介した市立図書館が入っている駅です。そこから徒歩5分余りのところに、パンプキンの作業場はあります。空き家になった民家を借り、台所が調理場です。月に1、2回ある製造日には、小川さんも手伝いに加わります。
 パンプキンは元々、佐久間町消費者グループの女性で結成された団体。ごまちゃんも、「安心安全で、栄養価のあるお菓子を子供たちに」との思いで考案されました。栄養価の高いゴマを使い、砂糖、水あめ、きな粉以外は使用せず、添加物も加えていません。現在は7人のメンバーが中には80代、90代の方も。皆さんお元気です。
 作り方は至ってシンプル。水あめに少しミキサーにかけたゴマを入れて練り込んだ生地を、麺棒でのばして切ります。熱く柔らかいうちに形作るのがこつ。代表の川添和枝さんによると、「晴れの日じゃないとうまく乾燥しないので作れない」とのこと。サクッとした食感を出すために、どれくらい熱するか、温度を測りながら試行錯誤したそうです。
 現在、佐久間町には製菓店が一軒もありません。飲食店で提供される五平餅のようなおやつをのぞけば、「ごまちゃん」は唯一の「佐久間町産の菓子」。常時販売している場所は佐久間町大井の「林屋」、佐久間町浦川の「五平餅のまるふく」、佐久間町のお隣、天竜区水窪町奥領家の「塩の道 国盗り」です。浜松市の中心部などで開かれる北遠の物産展などでも見かけることができるかもしれません。

ごまちゃん③.JPG 小川さんは浜松市出身で、大学卒業直後から佐久間町に移住し、活動しています。「佐久間は女性がパワフルなのが魅力」と語ります。確かにパンプキンのメンバーの皆さんからも、子どもや孫のように愛されていました。現在は、佐久間町で養殖がスタートしたアワビの貝殻を使って、アクセサリー作りにも取り組んでいます。「あと1年の任期のうちに、何か子供たちのためになるものを形にできれば」と思案しています。
取材中、小川さんが、筆者(旭)が大学時代に所属していたサークルの後輩と判明。後輩の活躍ぶりを紹介でき、うれしい取材にもなりました。

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