沼津で作る北海道の味 酒も箸も進む「いか三升漬」(沼津市) ~「地域おこし協力隊推薦 里でホレたこの逸品」15
4月19日の夕刊「地域おこし隊推薦 里でホレたこの逸品」は沼津市・笹原水産の「いか三升漬(さんしょうづけ)」をご紹介しました。推薦人は焼津市の地域おこし協力隊員、下重健児さんです。(旭)
沼津市の「三浦(静浦、内浦、西浦)」地区の観光振興、主にサイクリスト誘客を担当する下重さん。成田空港に近い千葉県酒々井町の出身で、都内などでプログラマーやウェブライターをしていました。「ウインドサーフィンや登山が趣味なので、山も海もある沼津は最高の場所」と2017年4月から、沼津での生活を楽しんでいます。
笹原水産の「いか三升漬」は、下重さんが静浦地区のお祭りで販売されているのを見つけました。笹原水産は静浦地区の口野に工場を持っているため、祭りに出店していたそうです。下重さんは「休日の晩酌に欠かせない。ついつい酒も肴も進んでしまう」と笑います。
取材は沼津市西島町の笹原水産本社で行いました。下重さん(左)と共に社長の笹原松雄さん(中)、経理課長の鈴木善英さんも同席し、商品について教えてくださいました。
いか三升漬は、元々いかの塩辛を主力商品にする同社が、北海道の取引先で知ったそうです。三升漬はしょうゆ一升、こうじ一升、唐辛子一升で作ることから名付けられた北海道や東北地方の郷土料理。そこに北海道産のイカを入れて作ります。製造開始から20年ほどが立ちましたが、今や塩辛と肩を並べるほどの商品に育っているそうです。
今、スルメイカなどイカの不漁が続き、原料の調達には頭を悩ませているそうですが、国産のイカにこだわり、製造を続けています。
笹原さんに、教えていただいたのは食べ頃。「賞味期限の25日くらい前がまろやかになっておいしい」とのことです。瓶の中で少し熟成させて、味わってみるのもいいかもしれません。
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