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県内2人3校 奨励賞 新聞記事感想コンクール

2021年12月22日(水)付 朝刊


 日本新聞協会は21日、第12回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の入賞者を発表した。奨励賞に勝又海音さん(御殿場南高2)、大出美歩さん(熱海中1)、学校奨励賞には御殿場南高、浜松学芸中・高、静岡城北高が選ばれた。
 勝又さんは、欧州連合(EU)がガソリン車の販売を禁止すると伝える記事を題材にした。父親と意見を交わし、ガソリン車に替わる電動車の課題を指摘した。「まさか受賞するとは。これからもニュースについて家族で話したい」と喜んだ。
 大出さんは、世界のさまざまな肌の色を反映した24色のクレヨンが米国で注目を集めているとの記事を取り上げた。「肌の色は一つとは限らないと認識し、人それぞれの違いを尊重することが大切だと思った」と話す。
 本年度からNIE実践指定校になった御殿場南高は新聞を読み比べできるコーナーを設けた。始業前に希望する生徒が記事を題材に意見を交わす時間をつくった。来年度は授業で活用するという。
 浜松学芸中・高は静岡新聞の「この人」など人物を題材にした記事から、中学2年を中心に関心のある記事を選んでリポートにまとめている。大場裕幸教諭は「地元にどのような仕事があるかを知り、将来の夢や目標を考えるきっかけになっている」と意義を語る。
 静岡城北高は地学の授業で熱海市での土石流災害関連の記事を取り上げ、1年が意見を寄せた。吉川契子教諭は、情報を読み込む活動を通じて、「生徒が端的にまとめる文章作成の力を伸ばしている」と手応えを語る。
 コンクールでは全国の小中高生から新聞記事をめぐる意見や感想など6万4513点が寄せられた。小・中・高の各部門で最優秀賞、優秀賞、奨励賞を選んだ。団体部門は小中高505校が参加し、優秀学校賞、学校奨励賞を選んだ。

新聞の読み方を解説 藤枝 朝比奈一小で授業

2021年12月10日(金)付 朝刊


 藤枝市の朝比奈第一小は9日、元中学校長で静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんを招いた授業を行った。5、6年生約20人を対象に新聞の特徴や読み方を解説した。
 矢沢さんは新聞の利点として信頼性の高さや、あらゆる情報を網羅できる一覧性を挙げた。見出しや写真には、分かりやすく発信したり目線を引き付けたりする効果があると紹介した。静岡新聞のコラムや、同校を取り上げた記事などを活用して授業を進めた。矢沢さんは「好きな記事をスクラップすることで自分事として感じられるようになる。ぜひやってみてほしい」と呼び掛けた。
 (藤枝支局・岩下勝哉)
 
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新聞の特徴や読み方を解説した授業=藤枝市の朝比奈第一小