NIE関連記事

英字新聞活用記事熟読 静岡大成中で公開授業

2022年10月29日(土)付 朝刊


 NIE(教育に新聞を)実践指定校の静岡大成中(静岡市葵区)で28日、新聞記事を教材にタブレット端末を使った授業が公開された。県内の小中学校の教員ら約30人が参観し、教育現場での新聞の活用法について理解を深めた。

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新聞記事に対する意見を英語でまとめた生徒=28日午後、静岡市葵区の静岡大成中

 吉永光希教諭(48)は3年生約20人に対して、世界のニュースを紹介する英字新聞を活用した英語の授業を展開した。ペアになった生徒らはタブレット端末で「エリザベス女王国葬」「ロシアがウクライナ侵攻」などの記事を熟読。英語で関係代名詞を使うことを意識しながら意見をまとめた。
 生徒は今後、学習ゲームアプリを使い、記事に関するクイズを英語で作成する。吉永教諭は「楽しみながら新聞を読み、長文を速く読み解く力を身に付けさせたい」と話した。
 新聞の天気図と観測データを使った理科の授業も公開された。

新聞でSDGs理解 焼津港小 関連記事探す

2022年10月28日(金)付 朝刊


 焼津市石津港町の港小で27日、元中学校長の矢沢和宏さん(静岡新聞NIEコーディネーター)を講師に招いた授業が行われた。4年生の児童約100人が、本紙27日付朝刊を活用しながら、SDGs(持続可能な開発目標)について学んだ。

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朝刊からSDGs関連記事を探し出す児童たち=焼津市石津港町の港小

 児童はそれぞれに配られた本紙朝刊からSDGs関連の記事を探し出すことに挑戦した。与えられた時間内に見出しや記事の文章から「再利用」「二酸化炭素(CO2)」といった関連しそうなキーワードを拾い上げていった。
 矢沢さんは杉の木で作ったストローや古新聞を活用したエコバッグなどSDGs関連の取り組みを取り上げた本紙記事を紹介しながら「まず身近なところから始めてほしい」と呼びかけた。
 児童は海岸の漂着ごみについての記事を題材にしたワークシートにも挑戦。見出しを付けたり、記事に出てくる言葉の意味を調べたりして、内容を理解した。

言葉の大切さ学ぶ 牧之原菅山小 新聞見出し付け練習

2022年10月27日(木)付 朝刊


 牧之原市の菅山小で26日、言葉の大切さを学ぶ授業が行われた。元中学校長の矢沢和宏さん(静岡新聞NIEコーディネーター)が新聞記事を参考に友人との関係性を深めるコミュニケーション法を6年生25人に伝えた。


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 言葉の大切さを児童に伝える矢沢さん(左)=牧之原市の菅山小

 矢沢さんは人との関わり合いの中で言葉の持つ力の重要性を力説し、誰もが前向きになれる言葉「プラス言葉」を積極的に使っていくことを呼びかけた。短い言葉で効果的に気持ちを伝える力を養ってもらおうと、新聞記事の見出しを付ける練習なども行った。
 西川類菜さん(12)は「少し言い方を変えるだけでも、相手への伝わり方に違いが生まれるのだと知った」と話した。(榛原支局・足立健太郎)