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第13回「いっしょに読もう!新聞コンクール」 県内2人3校奨励賞

2022年12月13日(火)付 朝刊


 日本新聞協会は12日、家族や友人と新聞記事を読んだ感想や意見を募る第13回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の入賞者を発表した。奨励賞に沼津市立沼津高の宮崎隼乙さん(1年)と平野小雪さん(同)の2人、学校奨励賞には同校と浜松学芸中、静岡城北高の3校が選ばれた。
 宮崎さんは裾野市が市立中5校の制服を来年度から統一するとした記事に注目し、母親や姉とメリットやデメリットを話し合った。「制服の統一が県内、全国に広がれば、転校時に家庭の費用負担が軽減され、再利用にもつながる。地域の問題や課題に関心を持ち、自分ができることを考えたい」と語った。
 平野さんはニュージーランドで子どもが生涯たばこを吸えなくするための法改正案が国会に提出された記事を取り上げた。「喫煙を始めないようにしつつ、喫煙者を圧迫せず規制できて画期的。たばこを吸わない環境づくりが重要だと思った」としている。
 沼津市立沼津高(同市)は授業で生徒同士が意見を交わす機会を多く導入し、学びを高める指導を進める。原崎貴教諭は「限りあるスペースで簡潔に書かれる新聞記事を読み、文章力や語彙(ごい)力を養うきっかけになっている」と述べた。
 静岡城北高(静岡市葵区)は地学の授業で生徒が記事を選び、感想文を書いた。気象や火山、環境問題など幅広いニュースが注目を集めた。吉川契子教諭は「生徒の視点がユニークだった。地学の学びが社会に結び付いていると実感できたのでは」と振り返る。
 浜松学芸中(浜松市中区)は気になる新聞記事を取り上げ、家族や友人から感想を聞いて自分と違う視点を探し、夏休みの課題としてまとめた。大場裕幸教諭は「多様な意見に触れ、表現力などのステップアップができれば」と話した。
 コンクールには国内外から5万6998点が寄せられ、小中高の各部門で最優秀賞、優秀賞、奨励賞を選出。団体応募は475校あり、優秀学校賞、学校奨励賞を選んだ。