2012年06月26日(火)付 その他
県NIE研究会(会長・望月和彦静岡市立由比小校長)の第3回研究会が6月23日、静岡市駿河区の静岡新聞社制作センターで開かれた。会員の教員や角替弘志県NIE推進協議会長など12人が参加した。
最初に、共同通信社静岡支局の宇野隆哉支局長が講演した。通信社の業務について、宇野氏は「通信社はニュースの問屋」と解説。通信社の配信原稿が全国各地の新聞紙面に掲載されるまでの過程を、実例を交えて分かりやすく説明した。海外からの原稿の書き出しについている「ワシントン共同」などのクレジットに触れ、「国内の配信記事にはクレジットはつかない」と説明した。
新聞社の記者と通信社の記者の違いに関しては、「新聞社は朝刊や夕刊の締め切り時間があるが、通信社はさまざまな新聞社や放送局に原稿を配信するので、常に速報が求められる。より早く、より正確に、を心掛けている」と述べた。
最近の取り組み報告で、東海大翔洋高の川上博教諭は現代社会や総合学習の授業にNIEを取り入れていることや、ニュース検定、新聞感想文コンクール、新聞データベースの活用にも挑戦していると説明した。角替氏は電子媒体と紙媒体の関係性に触れ、「教科書を補充する教材の提供が求められている」と指摘した。比較的NIEが取り入れられている国語や社会以外の教科でNIEを広げる方策についても話し合った。
次回の研究会は10月に開催。NIE全国大会福井大会に参加した会員の報告を予定している。
(この記事は事務局がまとめました。新聞に掲載された記事ではありません)