一緒にNIE

視野広がる一覧性魅力

2011年07月03日(日)付 朝刊


 新聞の魅力の一つに、一覧性があります。
 新聞を、一面から最終面までめくってみましょう。一面は、その日のニュースの中で重要なものを集めています。紙面に限りがあるため、大きなニュースになると、他の面に関連するニュースが書かれることもあります。記事のリード文の終わりに「関連記事2、3面へ」などと書かれている場合は、その面を探すと関連する記事を読むことができます。
 2面以降を見ると、「総合面」「国際面」「経済面」「特集面」「スポーツ面」「番組面」「地域面」「社会面」など、ニュースがジャンルごとに分けられています。それぞれのニュースは、記事の量や見出しの大小、写真の有無などによって、事件や事故の大きさが一目で分かります。
 新聞をまるごと見渡すと、世の中では様々な事件や事故が起きていることに気付きます。そうした出来事の多くは、それまでの自分にとって未知の世界でのできごとです。紙面を見渡すことで、今まで知らなかったことに気付き、視野を広げ、新しい世界を知ることができるのです。それこそが新聞の一覧性の魅力です。
 一面から最終面まで、大きな見出しや写真に目を通し、これはと思うニュースを探してみてください。そうして出合った気になるニュースは、記事をじっくり読み深めていきましょう。新聞は、小説などとは違い、どの面のどの記事からでも読むことができる情報の宝庫です。
 (浜松曳馬小・山崎章成)