NIE関連記事

社会知る新聞どう活用 NIE全国大会
 講演やパネル討論-静岡

2013年07月26日(金)付 朝刊


 新聞を教材として活用するNIE(エヌ・アイ・イー=Newspaper in Education)について議論する第18回NIE全国大会静岡大会が25日、静岡市で開幕した。日程は26日までで、初日は記念講演やパネル討論を行った。実践によって面白さを実感できるNIEの魅力や、取り組みの際のポイントなどを幅広い視点から考えた。
 大会スローガンは「『学び』発見―ふじのくにから『やさしいNIE』」。全国の教育・新聞関係者約800人が参加した。山口建県立静岡がんセンター総長が記念講演し、「NIEの実践から得られた知識を集積し、効果について科学的研究を進めたい」と、普及に向けた課題を指摘した。
 角替弘志大会実行委員長は基調提案「発祥の地 静岡から、新たなステージに向かって」を行った。
 パネル討論は教員、保護者、児童生徒が登壇した。教える側、学ぶ側、家庭のそれぞれの視点からNIEを活性化させるアイデアを出し合った。社会の情報源としての新聞を教材として活用する意義や、NIEの実践活動を通して学ぶ意欲を高めた子供たちの姿を情報発信していく重要性などを確認した。
 大会は日本新聞協会主催、県教委、静岡市教委、浜松市教委共催、県NIE推進協議会と静岡新聞社が主管する。26日は県内小中高9校の公開授業と8校の実践発表を行い、五つの特別分科会を開く。=詳報(12、13面)関連記事(30面)

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 【NIE
 「Newspaper in Education」の略称。「教育に新聞を」活動とも呼ばれ、学校などで新聞を教材にして学ぶ活動を指す。1930年代に米国で始まり、2011年時点で世界74カ国で実施されている。

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 「NIEのすそ野を広げるために」をテーマに意見が交わされたパネル討論=25日午後、静岡市駿河区池田のグランシップ