静岡県NIE推進協議会

「学習教材、より身近に」 3校、NIE実践事例紹介-静岡

2014年02月23日(日)付 朝刊


 県NIE推進協議会(角替弘志会長)は22日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館でNIE実践報告会を開いた。県内の実践指定校18校のうち、2012年度から2年間にわたって取り組んできた3校の担当教員が成果を発表した。
 県立富士宮東高の田子貴志教諭は、小論文対策への活用例を紹介した。身近な社会問題に関する記事を基に、論点整理と論述をさせるワークシートを作成し、読解力や思考力の向上に生かした。
 焼津市立大村中の石田勝彦教諭は、各教科への記事の活用を図った。安楽死を扱った小説と最近の事件記事を合わせて読ませた国語の授業を挙げ、「学習教材をより身近に感じさせるのに有効」と語った。
 記事のスクラップに自分の考えを書き込む授業を考案した静岡サレジオ小の田辺恵教諭は、「表現と言葉の意味を覚え、自分の考えを分かりやすく伝える力がついた」と強調した。

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新聞記事を使った授業例を発表する教員=22日午後、静岡市駿河区登呂の静岡新聞放送会館