静岡県NIE推進協議会

会長に安倍前県教育長 角替氏は顧問に-県NIE推進協

2016年02月21日(日)付 朝刊


 教育に新聞を活用する活動に取り組む県NIE推進協議会は20日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館で臨時幹事会を開き、角替弘志会長(80)=静岡大名誉教授=が勇退し、後任に安倍徹前県教育長(62)が就く人事案を承認した。協議会が発足した2000年以来、会長の交代は初めて。6月の総会で正式決定する。
 16年間にわたって会長を務めた角替氏は、協議会の基盤を形づくるとともに発展の原動力を担い、2013年に開かれた第18回NIE全国大会静岡大会を、当時県教育長だった安倍氏らとともに成功に導いた。勇退後は顧問に就任する。
 角替会長は「選挙権年齢が18歳に引き下げられ、若者が社会に関心を持つ手掛かりとして新聞の重要性は高まる。NIEの充実を期待する」と述べた。

実践指定校 手応え-4校教諭が成果発表

2016年02月21日(日)付 朝刊


 県NIE推進協議会は20日、実践指定校による報告会を静岡市駿河区の静岡新聞放送会館で開いた。県内の実践指定校14校のうち、2014年度から2年間活動してきた4校の担当教諭が成果を発表した。
 静岡市立清水三保第一小の稲葉研二教諭は、校内に6紙を自由に閲覧できるスペースを設置し、当番児童が興味を持った記事の内容や感想を日替わりで発表する活動を紹介した。浜松市立平山小の伊藤公子教諭は「新聞は小学生には難しい内容も含み、有効活用には指導者に託された部分が大きい」と話し、年間指導計画の必要性を指摘。4年生を対象に新聞のスクラップ活動を行った島田市立川根小の松永繁生教諭は「新聞を『読む』ことが、文章を『書く』力の向上にもつながっていくのではないか」と振り返った。
 県立裾野高の伊藤智章教諭は、沖縄修学旅行の事前学習に現地の過去1年間分の新聞を活用するなどし、生徒の意欲を高めた例を報告した。

  ※2016年3月5日静岡新聞朝刊「一緒にNIE」面に詳報

 

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新聞記事を使った授業の成果を発表する教諭=20日午後、静岡市駿河区登呂の静岡新聞放送会館