2016年11月25日(金)付 朝刊
日本新聞協会は24日、第7回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の入賞者を発表した。県内からは奨励賞に萬舞桜さん(富士高1年)と上野稜さん(裾野西小6年)、学校奨励賞に静岡市立城山中が選ばれた。
全国の小中高生が家族や友人と記事を読み、感想や意見を寄せた。47都道府県と海外から4万5366点(県内552点)の応募があり、小中高各部門ごとに最優秀賞1点、優秀賞10点などを選定した。奨励賞120点も選んだ。団体応募385校からは、小中高各部門ごとに優秀学校賞5校を決めた。学校奨励賞114校も決定した。
萬さんの作品は、静岡市葵区の雑貨店主が町おこしの一環として伝統民芸品を模した「姉様あんどん」を試作した記事がテーマ。「伝統文化で商店街を彩るという見出しに引かれた。私の地元商店街でも町おこしをしていて親近感を持った」と語った。2020年東京五輪の実施種目に野球や空手などが正式決定した記事を取り上げた上野さんは「6年前から空手を習っているので、うれしかった。競技人口増加への期待も込めて書いた」と振り返った。
学校奨励賞の静岡城山中では、夏休みの課題として生徒全員が感想文を提出した。同校の野田修教頭は「新聞は、社会の出来事に関心を持とうと主体的に動くための良いツール。今後も授業などで活用したい」と述べた。
各部門の最優秀賞は須藤貴海さん(埼玉・鶴ケ島市立栄小4年)、窪田絢水さん(熊本市立白川中2年)、森亜理朱さん(愛知・椙山女学園高2年)。
2016年11月17日(木)付 朝刊
NIE実践指定校の東海大静岡翔洋小(静岡市清水区)で16日、新聞記事を活用した国語の公開授業が行われた。5年生16人が、自分たちの関心の高い話題をテーマにディベート(討論)を行い、自らの主張の根拠を示したり、相手の意見に耳を傾けて反論したりした。
児童6人が、犬の訓練インストラクターの紹介記事など、新聞を読んで幸せな気持ちになった「ハッピーニュース」を最初に発表した。担任の松本傑教諭(42)は児童の選ぶ記事に動物の話題が多いことに着目し「動物園の生き物は野生に返すべきか」をテーマに議論を提案。児童たちは賛成、反対グループに分かれて「動物園の中では争いがなく平和」「おりの中より、自由であることの方が幸せ」と、互いを説得しようと議論を繰り広げた。
松本教諭は「新聞は手軽な情報手段。世の中と自分をつなぐ懸け橋にして、社会への関心を高めてほしい」と呼び掛けた。
「新聞記事の活用」をテーマに行った公開授業=16日午後、静岡市清水区の東海大静岡翔洋小(写真の一部を加工しています)