静岡県NIE推進協議会

新聞記事で働き方議論 静岡聖光学院中が公開授業

2018年11月30日(金)付 朝刊


 NIE(教育に新聞を)実践指定校の静岡聖光学院中・高(静岡市駿河区)で29日、新聞記事を使った公民の公開授業が行われた。中学3年の21人が「新聞記事を活用して、日本の労働や雇用問題を考えよう!」というテーマで働きやすい職場を築く上での問題点や解決策を議論した。
 授業を担当した伊藤大介教諭は、事前に配布した新聞記事をもとに、外国人労働者の受け入れ拡大、非正規労働者や無業者支援、パワハラ問題の3項目の現状や今後の課題についてグループでの議論を促した。生徒らは、各項目に設けたキーワードを盛り込んだ意見をホワイトボードに書き込み、代表者がそれぞれの考えを発表した。
 授業終盤には同じニュースを取り上げた複数の新聞記事を読み比べた。伊藤教諭は「新聞記事を比較することで、より深くニュースを理解してほしい」と呼び掛けた。

 

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労働や雇用問題について話し合った公開授業=29日午後、静岡市駿河区の静岡聖光学院中・高

山内さん(静岡聖光学院中3)奨励賞 中央特別支援学校も-新聞記事感想コンクール

2018年11月27日(火)付 朝刊


 日本新聞協会は26日、第9回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の入賞者を発表した。県内からは奨励賞に山内敦仁さん(静岡聖光学院中3年)、学校奨励賞に県立中央特別支援学校が選ばれた。
 全国の小中高生が家族や友人と新聞を読み、意見を共有して感想を寄せた。国内外から5万2155点(県内89点)の応募があり、小中高各部門で最優秀賞1点、優秀賞10点を選定。奨励賞120点も選んだ。団体応募420校からは、小中高各部門ごとに優秀学校賞5校と学校奨励賞154校を決めた。
 山内さんは、京都大チームがパーキンソン病へのiPS細胞を利用した世界初の治験を開始したとの記事を題材にした。「祖父を難病で亡くし、医療関係の職に就きたいという思いから記事に引かれた。自分も将来、大勢の人の命を救うことに貢献したい」と語った。
 県立中央特別支援学校は、授業や宿題で生徒が気になった記事を切り取り、友人や家族と意見を交わしながら感想をまとめる活動が評価された。同校の田中裕子教諭は「新聞は生徒が社会情勢を知り、自分なりの考えを持つことに役立つ。今後も教育の一環で活用したい」と話した。
 各部門の最優秀賞は橋本隼人君(福井市立宝永小5年)、道源琴乃さん(名古屋市立志段味中3年)、小椋由貴さん(埼玉県立川越女子高1年)。