静岡県NIE推進協議会

行政に住民意思 どう反映させる? 掛川・桜が丘中で公開授業

2021年10月28日(木)付 朝刊


 新聞を教材として活用するNIE実践指定校の掛川市立桜が丘中で27日、授業研究発表会(県NIE推進協議会主催)が開かれた。地方自治や差別と偏見、エネルギー変換技術などをテーマにした8授業を公開し、担当教諭が教育現場での新聞の活用法を披露した。
 溝垣駿教諭(33)は「地方自治と私たち」と題した社会科の授業を展開した。過去の新聞報道を基に、行政に住民の意思を反映させる直接請求権を行使した実例を挙げ、生徒は首長の解職請求や条例制定の手段と効果について意見を交わした。
 住民投票で建設反対の民意が示された御前崎市の産廃処理施設に関する報道も題材にした。溝垣教諭は「建設に反対する市民の立場から、どうすれば意見が通るかを考えよう」と問い掛けた。生徒は課題解決に向けたアイデアを出し合い、グループ内で議論した。
 同校のNIE実践の取り組みは2年目。市内外の教員ら約50人が参観した。

 

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行政に住民意思を反映させる手段についてグループで議論する生徒=27日午後、掛川市立桜が丘中