静岡県NIE研究会

県NIE研究会が総会 今後の進め方協議

2012年10月25日(木)付 その他


 県NIE研究会の平成24年度総会兼第4回研究会が20日、静岡市駿河区の静岡新聞制作センターで開かれた。会員など14人が出席し、会長に望月和彦静岡市立由比小校長を再任、今後の研究会の進め方について意見交換した。

 望月会長は同研究会発足から1年間の活動を振り返り、「実践の中で、どう腕を磨いていくかが課題になっている。ここでの勉強を授業力の向上に生かしていきたい」と意義を強調した上で、来年7月に静岡市で開催されるNIE全国大会・静岡大会に触れ、「全国大会によって本県でNIEが盛り上がった後、この研究会が受け皿となって活動を続けていければいいなと思う」と述べた。

 意見交換で、今後の活動方針については「授業で新聞を活用している教員は多くいる。研究会に参加してもらうため、より多くの情報発信が必要」という意見や、「具体的な年間計画を立て、各回のテーマをPRしていけば、参加しやすくなる」という声が挙がった。また、「新聞社や通信社の人の話を聞いたり、新聞制作の現場を見学する機会は大変有意義で、勉強になる。研究会参加のメリットの一つ」という意見も出た。

 今年7月に開催されたNIE全国大会・福井大会の参加者からの報告もあった。NIEアドバイザーの山崎章成浜松市立曳馬小教諭は「カリキュラム化が中心テーマで、学校ぐるみでNIEに取り組んでいる事例の発表に注目が集まった。全体にレベルが高く『ハードルが高い』と感じた教員も多かったと思うが、発達段階に応じて何をすればいいのかを洗い出す材料の一つにはなる」と解説した。県NIE推進協議会長の角替弘志常葉学園大学長は「体系的に取り組むと福井大会の実践報告のような形になるのだろうが、あまり分析的に新聞を使うことにこだわると、新聞の魅力が減るのではないか」と指摘した。

 次回の第5回研究会は12月15日午後1時半から、静岡新聞制作センターで行う。

(この記事は事務局がまとめました。新聞に掲載された記事ではありません)

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今後の研究会の進め方について意見交換する会員ら

=静岡市駿河区の静岡新聞制作センター