静岡県NIE研究会

新聞活用効果的に 教員40人、楽しく学ぶ
-静岡で講座

2013年02月24日(日)付 朝刊


 NIE講座「新聞の活用を楽しく学ぶ」(静岡新聞社・静岡放送主催)が23日、静岡市駿河区登呂の静岡新聞社制作センターで開かれた。県内小中高校の教員や司書教諭ら約40人が、NIEの目的や効果的な学習法を学んだ。
 日本新聞協会認定NIEアドバイザーを務める島田市立川根中の矢沢和宏校長が講師を務めた。
 矢沢校長は「子どもが楽しく学ぶためには、実践者が楽しむことが大事」と呼び掛けた。記事の見出しを使ったしりとりや、紙面から「こそあど言葉」を探す遊びを体験するなど、参加者はさまざまなNIEの実践方法を学んだ。
 今年発行された「新聞でこんなに学べる すぐに使える新聞活用ガイドブック・中学校編」(静岡新聞社)を教材に、紙面の構成や記事の文章構造、見出しの重要性なども説明した。
 同講座は、県NIE研究会の定例研修会も兼ねて開いた。

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紙面の見出しを使ったしりとりに挑戦する参加者=静岡市駿河区登呂の静岡新聞社制作センター

「NIE意識した指導を」
 山崎・浜松曳馬小教諭が講演 県NIE研究会

 県NIE研究会(会長・望月和彦静岡市立由比小校長)の第5回研究会が12月15日、静岡市駿河区の静岡新聞社制作センターで開かれた。会員や県NIE推進協議会事務局員など20人が参加した。

 NIEアドバイザーの山崎章成浜松市立曳馬小教諭は「小学校の教科書が変わった! NIEを意識した指導に挑戦しよう」と題して講演した。新学習指導要領の全面実施で具体的に小学校教科書の内容がどう変わったのかを説明し、「例えば低学年児童は難しい漢字が交じった記事を読むことは難しくても、季節感ある写真や表情が豊かな写真は立派な教材となる」と指摘、「学ぶ」「作る」「読む」の三つの領域すべてを扱うことが大切と強調した。

 望月会長は山崎教諭の講演を受けて、「こんなにも多くの新聞に関係した記述が教科書に掲載されていることをあらためて認識した。教員の側が新聞を活用した授業を進めるスキルをきちっと身につけることが大事だ」と感想を語った。

 中村都静岡市立中田小教諭は11月に同校で行われた道徳の授業について報告した。自転車のマナーに関する静岡新聞の社説を教材にし、社説を書いた論説委員を講師に招いて進めた結果、「子どもたちに社説を読ませるのは難しいかと思ったが、児童の関心がより高まるという効果があった」と述べた。

(この記事は事務局がまとめました。新聞に掲載された記事ではありません)

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「NIEを意識した指導を」と呼び掛ける山崎教諭(中央)=静岡市駿河区の静岡新聞社制作センター