一緒にNIE

「一緒にNIE」は静岡新聞の「教育」欄で2011年4月にスタートし、2015年4月から「月刊 一緒にNIE」で連載しています。 日本新聞協会認定の県内のNIEアドバイザーたちが教諭や保護者に NIEをやさしく解説し、授業活用のヒントを示しています。NIEへの理解を広げるため、ご活用ください。

Q&A
=どの学年で取り組むか

2015年04月04日(土)付 朝刊


 NIEはどの学年のどの教材で取り組むものですか?年度のはじめから取り組もうと思います。
 (浜松市・小学校教諭)

 ■小学1年生から活用可能
 【答】NIEは小学1年から中学、高校、大学までの学習全体を支えるもので、特に小学校では常に意識することが大切です。
 小学1年生を例に、NIEへの取り組み方を紹介します。ポイントは、①教師がNIEの魅力を理解し、②年度当初にそれぞれの学年に合ったNIEの基礎基本を教師と子どもが共に身に付け、③日々NIEに取り組むことで学びに深まりが出たことを教師と子どもが繰り返し実感することが重要です。
 NIEの魅力の一番は、情報過多の社会に生きる子どもに必要な情報活用能力を身に付けられることです。情報を手際よく入手、整理し、自分なりに解釈して発信する一連の方法を身につけるのは、小学1年生でも必要不可欠です。
 NIEの基礎基本の「5W1H」を押さえることが学びを確かなものにするのです。「大事なことを書こう」と投げかけるより「『何を』が分かる文を書こう」の方が学びやすくなります。
 記事によっては1年生でも理解できる見出しが使われているものがあり、紙面の活用も可能です。こうした経験を繰り返すことで、着実に力を付けることができます。学びが深まっていることを一人一人の子どもに自覚させることができれば、学級全体に定着していきます。
 NIEについて、1年生で取り組むべき内容はまだまだあります。2年生以上になれば、質量共にさらに多くなります。くれぐれも「余分なもの」とは思わず、NIEが学習全体を支える基盤になる「学ぶべきもの」と理解下さい。
 (浜松与進北小・山崎章成=NIEアドバイザー)

月刊一緒にNIE@しずおか・第1土曜掲載=中学生記者 防災を議論 1年半で94人が取材

2015年04月04日(土)付 朝刊


 ■中学生の被災地取材
 岩手日報社、河北新報社、福島民報社が合同で展開する「スマイルとうほくプロジェクト」の一環で、フォトジャーナリストの安田菜津紀さん、お笑いコンビの「ロザン」が同行した。2013年度は静岡市立清水両河内中(当時)の武田友美さんら計45人、14年度は静岡市立高松中の吉野辰成さんら計49人が被災地に足を運んだ。