一緒にNIE

「一緒にNIE」は静岡新聞の「教育」欄で2011年4月にスタートし、2015年4月から「月刊 一緒にNIE」で連載しています。 日本新聞協会認定の県内のNIEアドバイザーたちが教諭や保護者に NIEをやさしく解説し、授業活用のヒントを示しています。NIEへの理解を広げるため、ご活用ください。

Q&A(月刊一緒にNIE@しずおか・第1土曜掲載から)
=実践校2年目の注意点

2015年09月05日(土)付 朝刊


 実践指定校2年目で気を付けなければならないことは(マンネリ等を防ぐには)。また、実践が終わった後、どのように関わっていけばよいでしょうか。
 (静岡・小学校教諭)

 ■無理なく続ける工夫を
 【答】1年目の実践を振り返ると、「もっとこうしたい」「このように変えたい」などの具体的な実践目標や取り組みが数多く出てきますので、2年目はマンネリになることが少ないように思います。
 むしろ、2年目は欲張って多くの実践を詰め込みがちです。ところが、3年目以降、実践校の指定が終わると多くの新聞を手に入れることが難しくなり、意識の低下もあって実践が息切れしてしまうことがあります。大切なのは、子どもたちが楽しく継続できる取り組みにすることです。2年目はその後の実践を方向づける年になりますので、3年目以降を見通して、無理なく長続きできそうな「やさしいNIE」の実践を中心に工夫するとよいでしょう。
 実践のまとめについても、無理なく継続できる視点から振り返り、成果の上がった実践を中心に教員が入れ替わっても実践できるよう「引き継ぎができる整理」をお勧めします。今まで使用した資料や指導案などを集め、低、中、高学年別などに分類し、整理棚やファイルに整理しておくと便利です。
 (焼津大井川中・矢沢和宏=NIEアドバイザー)