一緒にNIE

「一緒にNIE」は静岡新聞の「教育」欄で2011年4月にスタートし、2015年4月から「月刊 一緒にNIE」で連載しています。 日本新聞協会認定の県内のNIEアドバイザーたちが教諭や保護者に NIEをやさしく解説し、授業活用のヒントを示しています。NIEへの理解を広げるため、ご活用ください。

Q&A(月刊一緒にNIE@しずおか・第1土曜掲載から)
=生徒の意欲引き出すには

2015年11月07日(土)付


  生徒の主体性を伸ばしたり、同僚の協力を得たりするためには、「成果の実感」が肝心だろうと思います。「やさしいNIE」をキープした上で、読もう、語ろう、書こうといった意欲を引き出すアイデアはないでしょうか。
 (静岡市・高校教諭)

 

 ■取り組みやすい「見出し比較」

 【答】オススメありますよ。しかも今が旬のアクティブラーニングで。最も取り組みやすいのは「見出し比較」のbuzz学習でしょう。発言しやすい少人数グループを編成し、自由にざわめくように発表し合い、後に全体討議へ移行させていくという教育工学です。
 具体的には、静岡新聞とスポーツ新聞の見出し比較をしてみましょう。スポーツ新聞は語呂合わせや派手な見出しをつけるので、比較にはもってこい。見出しを比べるには、記事を読み込まなければなりません。それにたぶん、彼我(ひが)は相当に違ってるでしょうから、話すことはたくさんあり、生徒も語り合いやすいはず。
 4人組位ならば自我関与も容易なので、「成果の実感」も期待できると思われます。全員の発言内容をメモするワークシートを作り、聴いて書く習慣付けも試みてみたらいかがでしょうか。
 生徒のどの能力を伸ばすのか、目的を明確にして実施すること・時間をキッチリ計ってケジメをつけることが、成功のポイントにつながります。
 (静岡市立高・実石克巳=NIEアドバイザー)