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静岡新聞教育文化部

【「UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川2024」】 大井川鉄道乗客を迎える巨大な手

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、2月10日に島田市、川根本町の大井川流域で開幕した広域アート展「UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川2024」(NPO法人クロスメディアしまだ主催)。会期は3月17日まで。

2018年から数え、7回目の開催。初日の「抜里(ぬくり)エリア」を歩く。TAKAGI KAORUさんによる大量の水引で古民家に「繭」のような空間を現出させた作品に再会。今回は白が基調。心の安寧を感じる。茶畑の真ん中に現れた巨大な手の平は小山真徳さんの作品。大井川鉄道の乗客への粋な挨拶。さとうりささんの藪の中に明かりを照らすかのような、古い信仰を取り込んだインスタレーション、東弘一郎さんの人力防霜ファンの「異物感」も素晴らしかった。(は)




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