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SBSラジオ FooTALK!

清水エスパルス選手会長にFW加藤拓己が就任!“ゴリ”がヘディングシュートを決めたらみんなで「ゴリラダ〜ンク」と叫ぼう!

SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、清水エスパルスの選手会長、加藤拓己選手をお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん。

加藤:鬼頭さんと会うたびに「フットークに出たい」とお願いしてきたんですが、ここまで来るのに3年かかりました。

ヒデ:話してみると、やっぱりしっかりされてる方。年齢はまだ24歳とお若いですが、なるほど選手会長に選ばれるだけのことはあります。会長になった経緯は?

加藤:去年までは山原がやってましたが、山原が今季は副キャプテンに就任しました。それで権田修一選手から「俺は、選手会長はお前が一番向いてると思う」と背中を押されまして…。秋葉監督とも話をして、監督も「ぜひやってほしい」ということで。

鬼頭:野球では選手会長ってよく聞きます。サッカーでは、選手会長はどんなことをするんですか。

加藤:日本プロサッカー選手会と清水エスパルスとの間の架け橋になったり、チームの罰金の回収をしたり(笑)。先輩が多いので大変です(笑)。結構揉めながら、ルールを制定したりもします。

鬼頭:加藤選手は昨年、けがで手術を受けて、なかなか試合に出られる状態ではなかったですよね。

加藤:昨年は正直メンタルも相当やられました。今年もプレーが半年できない中で「何とかチームに貢献したい」と考えて、チームのためにできることを自分の中で模索しながらやっています。

チームが勝っても負けても方向だけはぶれないように、しっかりやろうかなと思っています。

鹿島ジュニアユースから山梨学院高へ

鬼頭:加藤選手のことを深堀りします。

加藤選手は茨城県出身で現在24歳、今年プロ3年目。サッカーは何歳ぐらいから始めたんですか?

加藤:3歳の時に。お兄ちゃんがサッカーをやっていて、たまたま幼稚園にサッカーチームがあったので。お父さんは野球だったので、プレーに対して細いことを言われたくなくて、サッカーに逃げたっていう感じでした(笑)

ヒデ:それが功を奏してプロになっちゃった。

加藤:中学校までは鹿島アントラーズの育成にいて、そのまま鹿島ユースに行きたいなと思ってたんですが、なかなか上手くいかず。そこで山梨学院高に。

ヒデ:他の高校も選択肢はあったのでは。

加藤:すぐに試合に出られるよと誘ってくれた高校もありましたが、鹿島ユースに上がれなかったのは挫折だったので、厳しい環境に身を置きたくて全部断りました。

ヒデ:あえて茨の道を選択する…茨城だけに…なんじゃそりゃ!(笑)

SBSカップにU-18日本代表で出場、ゴールも

鬼頭:山梨学院高時代は世代別の日本代表にも選ばれていました。U-18日本代表としてSBSカップ国際ユースサッカーにも出場してゴールを決めています!覚えてますか?

加藤:覚えてます。その1週間前にちょうどエスパルスの練習参加をしていました。ゴールは草薙陸上競技場で決めました。そこで結果を残せば、エスパルスからオファーが来るだろうと思ってプレーしていました。

ヒデ:なるほど。そういう気持ちでやっぱり臨むんだね。ゴールを取りたいという人にボールは転がってくるんだな。

ヒデ:どの段階で「俺はプロとしてやれるんじゃないか」と思いましたか。

加藤:高校の時に「できるな」と思ってました。でもやっぱりオファーがなくて挫折を経験して、「まだまだ足りないな」と思って大学に進学しました。

ヒデ:そこでポキッと折れて終わるんじゃなくて、「いや、まだまだ何か足りない」と思って、さらに強くなって、太くなって。

清水からの待望のオファー

鬼頭:加藤選手の世代って、すごい選手がいっぱいいますよね。

加藤:A代表でやってる選手も。だから代表戦とかあんまり見たくないですよね(笑)。

ヒデ:分かるわー。俺も売れてる芸人が出るやつ見ないもん(笑)。27時間テレビも自分が出てなかったら絶対見ない。27時間寝続ける。

鬼頭:加藤選手はそんな高校時代があって、早稲田大学を卒業してエスパルスに加入しました。

ヒデ:こういう話は子どもたちにいっぱい聞いてほしいな。何回も挫折して、ついに。どんな気持ちでしたか。

加藤:大学に入る時もけがで1年間できてなかったのですが、その間もずっと清水のスカウトの方が来て怪我の心配をしてくれて。ここで何とか成長して清水に入りたいという思いがあったので、オファーが来た時は1週間もかからずに返答しました。

ヒデ:ご家族も嬉しかったでしょう。サクセスストーリーではあるんですけど、途中でつらい経験をしている。僕らも学ぶことがあるんだろうな。そういう人が選手会長になると、やっぱりケアも行き届くのかなと思うね。

手術をした膝の状態は?

ヒデ:リスナーから。「ゴリさん!けがと戦い続けていると思いますが、焦らず復帰目指してください。エスパルスのユニフォームを着て活躍する姿、ファンは待っております」と。

鬼頭:手術をした左膝はどういう状態なんですか。

加藤:すごく良いです。スペインのバルセロナまで行って、クラブも本当にサポートしてくれました。特殊な手術だったので…。ちょっと膝にクセがあったんですが、それも一瞬で見抜いて、「これ直さなきゃまたやっちゃうよ」って。

ヒデ:本場ならではの対処法。

加藤:今までよりも筋力の増加もすごい順調に来ています。リハビリはきついですし、メンタルも落ち込みます。でも、笑いながら何とかやらないと(笑)。負のオーラをまといたくないので。

高校時代に2トップを組んでいたのは…

鬼頭:質問もたくさん来ています。「シュートは頭と足どっちが得意ですか」

加藤:断然、頭ですね。僕が中学生だった時、鹿島のFWだった長谷川祥之さんがコーチにいました。山梨学院高時代は2つ上でツートップを組ませてもらっていたのが現在A代表の前田大然選手。そういう方々からゴール前への入り方などを学びました。

鬼頭:リスナーから。「加藤選手がヘディングで得点を決めた時、『ゴリラダーンク』って叫んでほしいんですけど、どうでしょうか?サポーターも声を上げたいです」と。

加藤:大丈夫です。ぜひお願いします!

鬼頭:好きな食べ物は?

加藤:僕、オムライスです。

ヒデ:かわいいー。

乾選手との関係は…?あの噂って本当?

鬼頭:リスナーから。「乾さん(乾貴士選手)が入団して選手寮に入った時、ほかの若い選手は乾さんに挨拶しに行ったんだけど、加藤選手は芸能界形式で乾さんが挨拶に来るのを待っていた」と。これは本当ですか?

加藤:これは本当です(笑)。チームに後から入ってきたらもちろん僕から挨拶に行きますけど、僕の居住しているところに後から来たら、それは挨拶に来てもらわないと(笑)。

鬼頭:乾選手と仲がいいですよね。

加藤:その件があってからですね。お互いのリハビリ期間中は、すごく真摯に向き合ってくれて、僕のけがのことや、チームのことをいろいろ話してくれます。

普段はおちゃらけて見えますけど、誰よりも熱い人だし、負けるのが嫌いな人。清水にいてくれて僕はすごくありがたいと思いますし、そういう先輩がそばにいて、すごい頼もしいなと思います。

鬼頭:若い選手とは?ご飯は誰と行くんですか。

加藤:キーパーの沖(悠哉)とか、最近は家が近い川本梨誉とか。

「チームのために」と心から思える選手

鬼頭:今シーズンの展望を聞かせてください。

加藤:今年は絶対に昇格しないといけないと思います。「凡事徹底」はぶらさず、まずはチームとしては首位を走り続けたい。自分自身はやっぱりピッチの中で貢献することがプロサッカー選手の宿命だと思うので、そこに向けて何とか頑張っていきたいと思ってます。

ヒデ:一緒にスタジオに来ている西部洋平さん(元清水エスパルスGK、現広報担当)は、加藤選手をどんな選手だと思いますか。

西部:チームのことを本当に考えて動ける選手ってそう多くありません。「チームのために」と心から思える選手ってなかなかいないと思うんですけど、ゴリはそのうちの1人だと思います。

プレーヤーとしては、この体を生かしてこれからゴリゴリとピッチの上で暴れてくれると思います。

ヒデ:最後にサポーターにメッセージを。

加藤:本当にたくさんの大きな声援が選手の力になってます。エスパルスはJ1に向けて進んでいるので、皆さんの力をもっともっと貸していただきたいです。その声が選手の力に変わるので、選手たちを、そしてクラブを、心から応援してほしいなと思います。一緒に笑えるように、頑張りましょう!
シズサカ シズサカ

サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!

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